ナポレオン3世5ドル(25フラン)試鋳金貨の価値

こんにちは古銭の森です。今回は1867年に鋳造されたナポレオン3世25フラン金貨(試鋳貨)について書いていきたいと思います。

この金貨は私自身、実物を見たことがなく市場で出回ることもほとんど無い大変希少な金貨です。

フランス ナポレオン3世5ドル(25フラン)試鋳金貨

ナポレオン3世5ドル(25フラン)試鋳金貨 ナポレオン3世5ドル(25フラン)試鋳金貨

フランスで発行されたナポレオン25フラン金貨(試鋳貨)です。KM#E29でミントマークはA(パリ)、表面はプルーフのように鏡面の輝きのある金貨です。

試鋳貨とは

試鋳貨(フランスの場合ESSAI エッセイ)とは流通しているコインのシリーズが近い将来デザインの変更で改正が行われる際、新シリーズのために試験的に製造したコインのことです。その希少性から高額で取引されることが一般的です。

プルーフとは

プルーフとはポリッシュ仕上げしたコイン平板に美しく磨いた極印で丹念に刻印した、鏡状の面を有するコインの状態のことです。

25フラン金貨の価値と買取相場

25フラン金貨の実勢価格(業者やオークションが販売し実際に市場で取引された値段)としては2015年と2016年に取引履歴があります。

直近の2016年ではPR66の金貨が34000USD(約400万円)で取引されており、2015年はPR64の金貨が28000USD(約320万円)で取引されております。

業者による買取相場は?

このような珍しい金貨が買取市場に出回ることは稀ですが万が一、出回った場合、上記取引価格の9割程度で査定が出てくる可能性が高いです。そのため、もし本物をお持ちでしたら数百万円で買い取ってもらえるでしょう。

ナポレオン3世5ドル(25フラン)試鋳金貨まとめ

いかがだったでしょうか?試鋳貨が金で作れるのは珍しいですし、ナポレオン3世と言うブランド力ある肖像も市場価格に寄与しているように感じます。

このような希少な金貨は数年から数十年のサイクルで考えると値上がりする確率が高いアンティークコインです。今回の記事がナポレオン金貨コレクションや古銭売却の参考になりましたら幸いです。