こんにちは古銭の森です。今回は月桂冠ナポレオン3世100フラン金貨の価値と買取相場について書いて行きたいと思います。
月桂冠ナポレオン3世100フラン金貨
画像は月桂冠フランス ナポレオン100フラン金貨です。ミントマークはA(パリ)とBB(ストラスブール)があり、ストラスブールの方が発行枚数が少ないものが多いです。
(カタログより引用)
KM#802で重量は32.25g、発行枚数は年号により異なりますが約800枚〜約3000枚と少なくなっております。
ナポレオン大型金貨の代表作でこの有冠のナポレオン3世100フラン金貨のみをコレクションする方もいらっしゃいます。
ミントマークBBのストラスブール
ストラスブールは、グラン・テスト地域圏の首府です。フランス北東部の、ライン川左岸に位置し、河川港を抱える交通の要衝です。2007年6月10日にはTGV東ヨーロッパ線が開業し、パリ東駅と2時間20分で結ばれました。
ミントマークBB(ストラスブール)のコインとして有名なものとしては100日天下のナポレオン5フラン銀貨が有名で発行枚数約4000枚、現存数数百枚、未使用グレード数枚〜数十枚と言われる希少な逸品です！
月桂冠ナポレオン100フラン金貨の価値
100フラン金貨については国内でも2013年〜2014年頃に人気になり、価格が高騰しました！！2015年頃の売買事例としては1865AのNGC鑑定済みMS63(未使用)が178万円で取引されています。また、更にハイグレードのものとしては1869BBのNGC鑑定済みMS64が2014年に130万円で取引されました。
海外の事例としては現存数が殆ど無いとされる1870年Aの100フラン金貨(NGC AU53)が123,000USD(約1400万円)、1867BB(NGC MS64)が23500USD(約200万円)で取引されています。
また、カタログ上記載がない可能性がありますが試鋳貨(Essai)のプルーフの取引も散見されハイグレード品としては1861年のPR64が111,000USD(約1300万円)で取引されました。
業者による買取価格は珍しい年号銘や試鋳貨の場合、上記取引価格の9割程度が期待できます。一方、発行枚数の多い年号銘で状態が極美品や準未使用の場合、買取価格は30万円以下が相場となっております。
ナポレオン100フラン金貨まとめ
いかがだったでしょうか？ナポレオン大型金貨シリーズは全般的に発行枚数が少なく、コレクターが多いためアンティークコイン投資としてもお勧めできます。
特にMS65以上の完全未使用クラスのコインや現存数の少ない1870Aや1868BBでは獲得したいと思っているコレクターも多く長期で見ると価値が上がる可能性が高いです。今回の記事がナポレオン金貨コレクションの参考になりましたら幸いです。
